本日の日記に掲載したとおり、「いじめなーしー」が道後中学校に来校してくれました。令和元年度に松山市教育委員会が、松山市内のすべての小中学校に、いじめ0の日のキャラクターデザインを募集し、全校から集まったデザインの中から各学校で選んでもらい、一番投票の多かったキャラクターが、この「いじめなーしー」です。実は、このデザイン、当時の道後中学校の男子生徒が作成してくれたものなのです。コロナ禍ということもあり、なかなか本校に来校することができなかったのですが、やっと道後中学校に来ることができました。
松山市には、たくさんのイメージキャラクターがいますが、「いじめなーしー」も松山市の一員としてHPに掲載されています。ぜひ市のHPもご覧ください。「任務」は「まつやま・いじめ0日」を知ってもらうこと、また、松山市のみんなが笑顔で楽しく、充実した学校生活が送れるように見守ることだそうです。
先輩の思いのこもったキャラクターに負けないように、道後中学校のみなさんには、いじめが起こらない学校生活を送ってほしいと願います。
日差しが少しずつ強くなってきました。一昨日から希望される御家庭への家庭訪問を学級担任が行っています。この間を利用して、午後から男女別の日程で、身長、体重、視力、聴力(1・3年生のみ)の身体測定を行っており、その関係で、部活動も一昨日は男子のみ、昨日は女子のみで活動を行いました。
そのような中、昨日の出来事を紹介します。
女子生徒が部活動を終え下校している途中に、5人ほどの集団が道後公園の南側の堀端で、県外ナンバーの車の方と何やら長時間にわたって話しているとの情報が学校に入りました。下校中のトラブルではないかと心配された近隣の方からの電話でした。すぐさま、2名の教員が駆け付けたところ、県外から車で道後に来られた高齢の御夫婦が、宿泊先のホテルの場所がわからず、通りがかった本校の生徒に道を尋ねられていたとのことでした。
戻った教員から報告を聞き、まずはトラブルではなかったことに安堵した後、入学式での式辞で県外からの観光客への対応について話をしたことが思い出されました。道後地区に詳しい方はお分かりかと思いますが、道後公園の南側の堀端から、ホテルのある場所を教えることはかなり難しいです。私ならどのように教えるのだろうかと考えさせられました。恐らく女子生徒たちはそれぞれが知恵を出し合いながら、時間をかけて対応したのではないかと推測されました。
道後中学校の生徒には、今後も人のためになる「生きる力」としての知識を学び、心情を養ってほしいと願います。対応していただいた皆さん、ありがとうございました。
結団式で、「笑顔と感動のある修学旅行にしましょう。」と話をして出発しました。日々の活動を終えて戻ってくる生徒の顔には、笑顔が溢れていました。
私自身が久しぶりの修学旅行引率ということもありますが、この修学旅行を通して、道後中学校の生徒に感心したことをいくつか紹介します。
まず、法隆寺と東大寺でのガイドさんの話を聞く態度です。ガイドさんの声が聞き取りにくかったり、関心が無かったりする生徒が目に付くものですが、本校の生徒には、そういった感じがまったくありませんでした。聞く態度は感じがよく、たまに漏れてくる声は、ガイドさんの説明を受けての反応であり、ただ観光地へ足を運んだだけではなく、しっかりと学習ができていると感じました。
余談ですが、ガイドさんがバスの中で歌を披露すると、手拍子がどこからともなく出てきました。後から他のバスの様子を聞いてみると、同様だったそうです。微笑ましく思いました。
日程については非常にスムーズでした。道中では時間を意識し、トイレ休憩時も含め、手際よく動いてくれたおかげで時間をロスすることはありませんでした。就寝時間も守ってくれたおかげでしょう、翌日の活動に支障がでませんでした。
最後に、食事が終わった後、次のようなすてきな書置きを残してくれた生徒がいましたので紹介します。
「残してすみませんでした。おいしかったです!!ごちそう様でした!京都に来る機会があればまた来させていただきます。2日間ありがとうございました!」
結団式で学年主任から、「感謝の気持ちを忘れずに行動すること」と話がありました。ちょっとした気遣い、心遣いができる生徒が本校にいることをうれしく思います。
この修学旅行で学んだすべてのことを、今後の成長の糧になってほしいと願っています。
うららかな春の日差しの中、本日ここに、道後中学校の入学式を挙行するに当たり、御多用の中、松山市長様 代理 松山市副市長 藤田 仁(ひとし)様を始め、御来賓の方々の御臨席を賜りましたこと、心より感謝申し上げます。
百六十六名の皆さん、入学おめでとうございます。皆さんは今日から、この伝統ある道後中学校の生徒です。教職員、上級生ともども皆さんの入学を心からお祝いいたします。
新入生の皆さんは、義務教育の仕上げとなる中学校生活の第一歩を踏み出しました。今日の喜び、緊張、決意を忘れることなく、実り多い充実した中学校生活を送ってほしいと思います。
さて、入学式にあたり、以前、道後中学校に届いた手紙についてお話しします。
それは、県外からの観光客の方が、市内電車に乗って道後に向かった時に、部活動の大会からの帰りで乗り合わせた道後中学校の生徒から受けた対応のお礼でした。車内で座席を譲られたこと、楽しく会話をさせていただいたこと、別れ際の丁寧なあいさつのことなど、「おもてなし」の精神が受け継がれている、と感じたとのことでした。これは学校での教育だけではなく、ご家庭での教育の成果でもありますね、とも書かれていました。
道後中学校では、「日々、向上を目指して英知を磨き、心豊かにたくましく生きる生徒」を育てようと、道後小学校、湯築小学校、そして御家庭・地域の方々と連携しながら教育活動に取り組んでいます。
学校でもICT化が急速に進んでおり、本校では昨年度から英語科と音楽科でデジタル教科書が導入されましたが、今年度からはさらに理科も加わります。学習のスタイルが大きく変わろうとしていますが、本校の生徒に求める、人間が人間らしく生きるための英知は変わりません。友との語り合いはもちろんのこと、タブレット端末も一層活用し、主体的に学び、向上できるよう努力して下さい。
終わりになりましたが、保護者の皆様、お子様の御入学、おめでとうございます。長い人生の中で中学校の三年間は、ほんのわずかな期間にすぎません。しかしながら、この三年間はお子様の今後の人生に大きく影響を与える三年間であるはずです。私たち教職員一同は、誠心誠意で対応し、この三年間がすばらしいものになりますよう努めてまいります。
保護者の皆様には、学校に対し温かな御支援・御協力を賜り、地域の方々とともに、お子様の成長を見守っていただくことをお願い申し上げます。
新入生の皆さんが、この三年間で心身ともに大きく成長していくことを期待して式辞といたします。
令和五年四月十一日
松山市立道後中学校 校長 横江 茂樹
2、3年生の皆さん進級おめでとうございます。皆さんは新年度のスタートにあたり、どのような決意をもったでしょうか。
2年生の皆さんは、明日から新たな後輩を迎え、先輩としての自覚と責任が生まれてきます。3年生の皆さんは、義務教育最後の年として、卒業前には受験という大きな関門が待ち受けています。
運動部の皆さんは、松山市総体まであと2か月となりました。それぞれ新年度を迎え、意気込みや不安を含め、いろいろな想いを持っていることと思います。
先ほどの竹本さんからの歓迎の言葉を聞き、「英知・向上」の校訓は、本校の特色の一つであるとともに、卒業生も含め多くの生徒に浸透していると感じています。道後中学校の皆さんには、「人間が人間らしく生きる上で大切なすぐれた知恵」である「英知」をしっかりと磨き、常に向上心をもって何事にも取り組んでほしいと願っています。
さて、この校訓のもと、私からは皆さんに、次の二つを意識した学校生活を送ってほしいと思います。
一つは「笑顔」です。あいさつも含め、笑顔で語りあえる学校であってほしいと思います。笑顔は周りの人を幸せにし、ひいてはそれが自分に返ってきます。コロナ過がやっと落ち着き、5月の連休明けからは、インフルエンザと同様の対応になると言われています。マスクを外しての笑顔がたくさん見られる年にしたいと願っています。
もう一つは「感動」です。先日のWBCでは多くの感動を味わった人もいることでしょう。しかし、学校での皆さんの全力で取り組む姿からも、感動が生まれます。これからは通常の活動ができるはずです。学習はもちろんのこと、学校行事や部活動などに、多くの行事等で、仲間と共に汗を流したり、共に悩んだりしながら力を合わせて取り組んでください。結果は後からついてきます。感動あるみなさんの活動を期待しています。
先生方は、全力でみなさんをサポートしていきます。これからみなさんと共に過ごす1年間、多くの笑顔と出会い、多くの感動を味わえることを期待して、一学期始業式の式辞とします。
令和4年度が終わります。みなさんにとってどんな一年でしたか?代表者の決意と達成に向けての努力、すばらしいものでしたね。心から拍手を送ります。
先生が困難に直面したとき、いつも自分に言い聞かせる言葉があります。それは「世の中に無駄なものはない」という言葉です。ここで言う「もの」は、物体だけでなく、時間や人、そして経験を指します。苦しいことを経験するのは、誰もが避けたいものです。でも、その苦しさを含め、乗り越えるために努力した経験は、今後の人生に必ず役に立つと信じています。また、それに費やした時間も決して無駄なものではないでしょう。
「物体」についても同じです。例えば道路に石が落ちていたら、それは大きければ大きいほど必要のない、無駄なものと感じるでしょう。でも、お城の石垣にある大きな石を「無駄なもの」と感じる人はいないでしょう。大きければ石垣や庭石に、小さければ玉砂利やアスファルトの材料にすればいいのです。ひょっとしたら、磨いていくと宝石なのかもしれません。つまり、大事なのは置き場所、どこに置いてどう使うかによって、「無駄」と思われる物が「必要」な物になるのです。
ですから、先生は、物、人、時間、経験など、どれをとっても「世の中に無駄なものはない」と考えています。この「石」は、「人」に置き換えて考えることができるとも思っています。居るべきところに居て、うまく活動することができたなら、その人の存在価値は何倍も何十倍も大きなものとなるでしょう。家庭・学級、部活動、将来の職業などなど。自分の立ち位置、行動は、どうあるべきなのでしょうね。
春休みが明けると、新しい学年になります。この機会に、自分はどこでどう行動することが、自分の存在価値を高めることになるのか、考えてみませんか?
ただ、石を必要な場所に動かすために労力が必要なように、自分が役立つ場所に行き、行動するための努力が必要なことは忘れてはいけません。
新年度の始業式、みなさんが元気に、いい表情で登校してくれることを期待して、式辞とします。
道後公園の桜の蕾も膨らみ、日ごとに春を感じるようになった今日、三年振りに御来賓の出席を賜り卒業式が挙行できますこと、心よりうれしく思います。御出席ありがとうございます。
道後中学校を旅立つ百五十六名のみなさん、卒業おめでとう。義務教育を終えた今日の日を、これまでの努力と成長を自分で認めるとともに、周囲の方々に感謝の思いを表す機会にしてほしいと思います。君たちの中学校生活は、コロナ禍での三年間となりました。しかし、君たちは直面した幾多の困難を、笑顔で乗り越えてくれました。様々な行事に創意と工夫を凝らし、実現するための努力を惜しみませんでした。また、ある時には、中止や縮小に落胆するのではなく、実現に向けて試行錯誤した経験はこれからの人生に必ず生きると、前向きに捉えてくれました。そして、その考えを多くが受け入れ、学年全体に浸透していく様に胸が熱くなりました。君たちの工夫や努力、そして成長は、後輩や先生方に希望と勇気を与えてくれました。そんな君たちを、私は誇りに思います。
四月からの新しい生活でも、新たな環境やこれまでと違う考え方に直面し、時に困惑することもあるでしょう。しかしそれも、社会人になるための重要なステップです。どうか、身に付けた創意工夫する力と実行力で、また、道後中学校で培った自信と誇りを胸に、前へ前へと進んでください。これからは、今まで以上に自分に合った環境で、それぞれの道を切り開いてくれると信じています。ここにいる先生方とともに、君たちの未来を見守り、応援し続けます。
保護者の皆様、本日はお子様の御卒業、誠におめでとうございます。私たち教職員は、お子様の成長をどれだけ支援することができたのかと、力不足をお詫びするばかりです。それにも関わりませず、多大なる御理解と御協力を賜り、おかげさまで無事、本式を迎えることができました。厚く御礼申し上げます。
類を見ない中学校生活となりましたが、卒業生の皆さんのこれからの活躍で、他の世代にはない貴重な経験として、数年後には笑い話として語れることを祈っています。いよいよ旅立ちです。希望にあふれた皆さんに幸多かれと願い、式辞といたします。
2023年が始まりました。終業式にお願いしたように、充実感の得られた日々となりましたか?3年生は日を追うごとに入試が近付き、気が気ではない日々となり、精いっぱい学習に励んだことでしょう。1・2年生も、家で過ごす時間が長く、何かに集中して取り組めた人が多かったのではないでしょうか。
今年は卯年です。十二支の卯は、その飛び跳ねる姿から「飛躍」や「向上」を意味するそうです。ちなみに、去年の寅年は、「成長」や「始まり」を意味していましたから、去年何かを始めたり、努力を続けたりしてきた人は、「成長」から「飛躍」に変わることでしょう。1・2年生は、先日の表彰伝達以上に多くの人が飛躍を遂げ、スポーツや文化、その他様々な分野での結果につなげることを期待しています。3年生はいよいよ受験シーズン突入です。私立高校の推薦入試はすでに出願を終えました。今までの努力の成果を十分に発揮して、よい結果が出るよう先生たちも祈り、見守っています。もちろん、健康管理に気を付けることや、そのための努力を惜しまないことが前提であることは言うまでもありません。1・2年生も、これからの3年生の様子を見て、今後の自分自身のあるべき姿について考える機会としてください。必ず参考になるはずです。
今年が皆さんにとって、飛躍できる年になることを信じて式辞とします。
2学期が終わりました。みなさんにとってどんな学期でしたか?
2学期は、様々な行事がありました。それぞれの行事を成功させ、充実したものにするために、みなさんが頑張っている姿を頼もしく感じた学期となりました。全校のみなさん、特に、生徒会役員や実行委員、集会委員のみなさんに、改めて感謝します。ありがとう。
さて、明日から冬休みです。冬休みの計画や目標は立てましたか?例年より4日長い冬休みが、充実したものになることを心から願っています。3年生は勝負の時期を迎えています。1学期にも話したように、目標を持って努力すれば、結果に関係なく充実感が得られます。そして、周囲からも認められ、理解者・協力者が増えてきます。例えば、サッカーワールドカップ。日本は目標のベスト8に届きませんでしたが、選手やチームの頑張っている姿を見た人は、決して彼らを責めることはないでしょう。それどころか、心からその健闘を称えたことでしょう。選手も、悔しさはあるでしょうが、胸を張って帰国したことも、その証だと思います。みなさんもこの冬休みを、自分が努力した足跡として、心に刻める時間にしてください。
3年生と1・2年生で、設定する目標は違ってくると思います。それぞれが、健康管理に気を配りながら充実した冬休みを過ごし、いい表情で始業式に登校できることを信じ、式辞とします。
2学期が始まりました。夏休み中に、充実感・達成感を味わうことはできましたか?夏休みとタイミングを同じくして、愛媛県内では新型コロナウイルス感染者数が激増しました。経済活動との両立を図るために、国や県からの具体的な行動制限はなかったものの、感染拡大を防ぐために自粛を余儀なくされた活動もありました。
「夏祭りin道後」もその一つでした。1学期から構想を練り、実現に向けて企画を進めていましたが、8月当初に開催した保護者や先生方を含めた実行委員会で中止を決定しました。準備を進めていた実行委員のみなさんには申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、実行委員長さんの「私たちが『夏祭りin道後』の実現に向けて、考え、話し合い、活動してきたことは、決して無駄ではありません。この経験は、これからの人生において必ず役に立つと思います。」との言葉に胸を打たれました。この言葉は、一生懸命取り組んできたからこそ、みんなのために活動する楽しさを味わえたからこそ出てきた言葉だと感じたからです。
1学期の終業式に、「たとえ結果は伴わなくても、充実感は味わえる。」と話しました。実行委員のみなさんは、このことを体感できたと信じています。実行委員会の企画や準備の様子については、道中祭前後に、校内に掲示して全校のみなさんに紹介する予定です。
2学期には、様々な行事が計画されています。感染状況により、変更等が必要になるかもしれませんが、企画・準備から全力で取り組み、できる限り充実感・達成感を味わえる学期としていきましょう。道中生の活躍と自覚ある行動、そして、安心で安全な学校生活を信じ、式辞とします。