令和5年度 第1学期始業式 式辞

2023年4月10日 09時31分

 2、3年生の皆さん進級おめでとうございます。皆さんは新年度のスタートにあたり、どのような決意をもったでしょうか。

2年生の皆さんは、明日から新たな後輩を迎え、先輩としての自覚と責任が生まれてきます。3年生の皆さんは、義務教育最後の年として、卒業前には受験という大きな関門が待ち受けています。

 運動部の皆さんは、松山市総体まであと2か月となりました。それぞれ新年度を迎え、意気込みや不安を含め、いろいろな想いを持っていることと思います。

先ほどの竹本さんからの歓迎の言葉を聞き、「英知・向上」の校訓は、本校の特色の一つであるとともに、卒業生も含め多くの生徒に浸透していると感じています。道後中学校の皆さんには、「人間が人間らしく生きる上で大切なすぐれた知恵」である「英知」をしっかりと磨き、常に向上心をもって何事にも取り組んでほしいと願っています。

 さて、この校訓のもと、私からは皆さんに、次の二つを意識した学校生活を送ってほしいと思います。

一つは「笑顔」です。あいさつも含め、笑顔で語りあえる学校であってほしいと思います。笑顔は周りの人を幸せにし、ひいてはそれが自分に返ってきます。コロナ過がやっと落ち着き、5月の連休明けからは、インフルエンザと同様の対応になると言われています。マスクを外しての笑顔がたくさん見られる年にしたいと願っています。

 もう一つは「感動」です。先日のWBCでは多くの感動を味わった人もいることでしょう。しかし、学校での皆さんの全力で取り組む姿からも、感動が生まれます。これからは通常の活動ができるはずです。学習はもちろんのこと、学校行事や部活動などに、多くの行事等で、仲間と共に汗を流したり、共に悩んだりしながら力を合わせて取り組んでください。結果は後からついてきます。感動あるみなさんの活動を期待しています。

 先生方は、全力でみなさんをサポートしていきます。これからみなさんと共に過ごす1年間、多くの笑顔と出会い、多くの感動を味わえることを期待して、一学期始業式の式辞とします。

 

令和4年度 修業式 式辞

2023年3月24日 09時09分

 令和4年度が終わります。みなさんにとってどんな一年でしたか?代表者の決意と達成に向けての努力、すばらしいものでしたね。心から拍手を送ります。

 先生が困難に直面したとき、いつも自分に言い聞かせる言葉があります。それは「世の中に無駄なものはない」という言葉です。ここで言う「もの」は、物体だけでなく、時間や人、そして経験を指します。苦しいことを経験するのは、誰もが避けたいものです。でも、その苦しさを含め、乗り越えるために努力した経験は、今後の人生に必ず役に立つと信じています。また、それに費やした時間も決して無駄なものではないでしょう。

 「物体」についても同じです。例えば道路に石が落ちていたら、それは大きければ大きいほど必要のない、無駄なものと感じるでしょう。でも、お城の石垣にある大きな石を「無駄なもの」と感じる人はいないでしょう。大きければ石垣や庭石に、小さければ玉砂利やアスファルトの材料にすればいいのです。ひょっとしたら、磨いていくと宝石なのかもしれません。つまり、大事なのは置き場所、どこに置いてどう使うかによって、「無駄」と思われる物が「必要」な物になるのです。

 ですから、先生は、物、人、時間、経験など、どれをとっても「世の中に無駄なものはない」と考えています。この「石」は、「人」に置き換えて考えることができるとも思っています。居るべきところに居て、うまく活動することができたなら、その人の存在価値は何倍も何十倍も大きなものとなるでしょう。家庭・学級、部活動、将来の職業などなど。自分の立ち位置、行動は、どうあるべきなのでしょうね。

 春休みが明けると、新しい学年になります。この機会に、自分はどこでどう行動することが、自分の存在価値を高めることになるのか、考えてみませんか?

 ただ、石を必要な場所に動かすために労力が必要なように、自分が役立つ場所に行き、行動するための努力が必要なことは忘れてはいけません。

 新年度の始業式、みなさんが元気に、いい表情で登校してくれることを期待して、式辞とします。

令和4年度 卒業式 式辞

2023年3月17日 11時13分

 道後公園の桜の蕾も膨らみ、日ごとに春を感じるようになった今日、三年振りに御来賓の出席を賜り卒業式が挙行できますこと、心よりうれしく思います。御出席ありがとうございます。

 道後中学校を旅立つ百五十六名のみなさん、卒業おめでとう。義務教育を終えた今日の日を、これまでの努力と成長を自分で認めるとともに、周囲の方々に感謝の思いを表す機会にしてほしいと思います。君たちの中学校生活は、コロナ禍での三年間となりました。しかし、君たちは直面した幾多の困難を、笑顔で乗り越えてくれました。様々な行事に創意と工夫を凝らし、実現するための努力を惜しみませんでした。また、ある時には、中止や縮小に落胆するのではなく、実現に向けて試行錯誤した経験はこれからの人生に必ず生きると、前向きに捉えてくれました。そして、その考えを多くが受け入れ、学年全体に浸透していく様に胸が熱くなりました。君たちの工夫や努力、そして成長は、後輩や先生方に希望と勇気を与えてくれました。そんな君たちを、私は誇りに思います。

 四月からの新しい生活でも、新たな環境やこれまでと違う考え方に直面し、時に困惑することもあるでしょう。しかしそれも、社会人になるための重要なステップです。どうか、身に付けた創意工夫する力と実行力で、また、道後中学校で培った自信と誇りを胸に、前へ前へと進んでください。これからは、今まで以上に自分に合った環境で、それぞれの道を切り開いてくれると信じています。ここにいる先生方とともに、君たちの未来を見守り、応援し続けます。

 保護者の皆様、本日はお子様の御卒業、誠におめでとうございます。私たち教職員は、お子様の成長をどれだけ支援することができたのかと、力不足をお詫びするばかりです。それにも関わりませず、多大なる御理解と御協力を賜り、おかげさまで無事、本式を迎えることができました。厚く御礼申し上げます。

 類を見ない中学校生活となりましたが、卒業生の皆さんのこれからの活躍で、他の世代にはない貴重な経験として、数年後には笑い話として語れることを祈っています。いよいよ旅立ちです。希望にあふれた皆さんに幸多かれと願い、式辞といたします。

令和4年度 第3学期始業式 式辞

2023年1月10日 10時07分

 2023年が始まりました。終業式にお願いしたように、充実感の得られた日々となりましたか?3年生は日を追うごとに入試が近付き、気が気ではない日々となり、精いっぱい学習に励んだことでしょう。1・2年生も、家で過ごす時間が長く、何かに集中して取り組めた人が多かったのではないでしょうか。

 今年は卯年です。十二支の卯は、その飛び跳ねる姿から「飛躍」や「向上」を意味するそうです。ちなみに、去年の寅年は、「成長」や「始まり」を意味していましたから、去年何かを始めたり、努力を続けたりしてきた人は、「成長」から「飛躍」に変わることでしょう。1・2年生は、先日の表彰伝達以上に多くの人が飛躍を遂げ、スポーツや文化、その他様々な分野での結果につなげることを期待しています。3年生はいよいよ受験シーズン突入です。私立高校の推薦入試はすでに出願を終えました。今までの努力の成果を十分に発揮して、よい結果が出るよう先生たちも祈り、見守っています。もちろん、健康管理に気を付けることや、そのための努力を惜しまないことが前提であることは言うまでもありません。1・2年生も、これからの3年生の様子を見て、今後の自分自身のあるべき姿について考える機会としてください。必ず参考になるはずです。

 今年が皆さんにとって、飛躍できる年になることを信じて式辞とします。

令和4年度 第2学期終業式 式辞

2022年12月23日 11時44分

 2学期が終わりました。みなさんにとってどんな学期でしたか?

 2学期は、様々な行事がありました。それぞれの行事を成功させ、充実したものにするために、みなさんが頑張っている姿を頼もしく感じた学期となりました。全校のみなさん、特に、生徒会役員や実行委員、集会委員のみなさんに、改めて感謝します。ありがとう。

 さて、明日から冬休みです。冬休みの計画や目標は立てましたか?例年より4日長い冬休みが、充実したものになることを心から願っています。3年生は勝負の時期を迎えています。1学期にも話したように、目標を持って努力すれば、結果に関係なく充実感が得られます。そして、周囲からも認められ、理解者・協力者が増えてきます。例えば、サッカーワールドカップ。日本は目標のベスト8に届きませんでしたが、選手やチームの頑張っている姿を見た人は、決して彼らを責めることはないでしょう。それどころか、心からその健闘を称えたことでしょう。選手も、悔しさはあるでしょうが、胸を張って帰国したことも、その証だと思います。みなさんもこの冬休みを、自分が努力した足跡として、心に刻める時間にしてください。

3年生と1・2年生で、設定する目標は違ってくると思います。それぞれが、健康管理に気を配りながら充実した冬休みを過ごし、いい表情で始業式に登校できることを信じ、式辞とします。

令和4年度 第2学期始業式 式辞

2022年9月1日 09時41分

 2学期が始まりました。夏休み中に、充実感・達成感を味わうことはできましたか?夏休みとタイミングを同じくして、愛媛県内では新型コロナウイルス感染者数が激増しました。経済活動との両立を図るために、国や県からの具体的な行動制限はなかったものの、感染拡大を防ぐために自粛を余儀なくされた活動もありました。

 「夏祭りin道後」もその一つでした。1学期から構想を練り、実現に向けて企画を進めていましたが、8月当初に開催した保護者や先生方を含めた実行委員会で中止を決定しました。準備を進めていた実行委員のみなさんには申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、実行委員長さんの「私たちが『夏祭りin道後』の実現に向けて、考え、話し合い、活動してきたことは、決して無駄ではありません。この経験は、これからの人生において必ず役に立つと思います。」との言葉に胸を打たれました。この言葉は、一生懸命取り組んできたからこそ、みんなのために活動する楽しさを味わえたからこそ出てきた言葉だと感じたからです。

 1学期の終業式に、「たとえ結果は伴わなくても、充実感は味わえる。」と話しました。実行委員のみなさんは、このことを体感できたと信じています。実行委員会の企画や準備の様子については、道中祭前後に、校内に掲示して全校のみなさんに紹介する予定です。

 2学期には、様々な行事が計画されています。感染状況により、変更等が必要になるかもしれませんが、企画・準備から全力で取り組み、できる限り充実感・達成感を味わえる学期としていきましょう。道中生の活躍と自覚ある行動、そして、安心で安全な学校生活を信じ、式辞とします。

令和4年度 第1学期終業式 式辞

2022年7月20日 13時49分

 今日で1学期が終わり、明日から42日間の夏休みです。よく言われることですが、私も同様に、みなさんに「とにかく充実した夏休みにしてほしい」と思っています。

 ところで、どういう状態なら「充実した夏休み」と言えるのでしょう。私はこう考えています。まずは、「自分が立てた目標を達成することができた。」とき。そして、たとえ達成できなかったとしても「目標の達成に向けて十分努力した。」と思えたとき。思うような結果が得られなかったとしても、努力を継続すれば充実した夏休みにすることは可能です。逆に、目標がないと充実した夏休みにすることは難しいとも考えます。もうみなさんは目標を設定していますよね。目標の内容は、人それぞれでしょう。せっかくの長期休業ですから、時間を掛ければ達成可能な目標を、もう一つ設定するのもいいかもしれません。勉強、読書、自由研究、部活動、趣味、習い事…何でもいいと思います。目標の達成に向けて頑張り、ぜひとも充実感、達成感を味わってください。

 そのためには、健康であることが大前提です。新型コロナウイルス感染症は第7波となり、収束は全く見えません。感染防止を怠ることなく、目標の達成を目指しましょう。特に、大会やコンクールを控えている人は、実力を発揮する場を失くしてしまわないことを祈っています。

みなさんが、安全で安心な生活を心掛けて充実した夏休みを送り、9月1日によい表情で登校してくれることを心から願い、式辞とします。

令和4年度 入学式 式辞

2022年4月11日 12時19分

 木々が一斉に芽生え、新緑が美しく感じられる今日、令和四年度の入学式が挙行できますことを、心から嬉しく思います。
 新入生の皆さん、入学おめでとうございます。百七十三名の新入生が、道後中学校の標準服を身にまとい、真剣な瞳で堂々と入場する姿は、頼もしさを感じさせるものでした。皆さんの入学を先生方、そしてこの場には臨席できませんでしたが、在校生と共に、心より歓迎いたします。

 さて、みなさんがこれから経験する三年間は、みなさん自身にどのような変化をもたらすのでしょうか。中学校時代は、生まれて間もないころを除けば、人生の中で最も大きく成長する時期です。中学一年生の頃は、まだ幼さの残る顔立ちだったものが、二年生になる頃には急に大人びた顔立ちになったり、中には親の身長を追い越したりするような人もいます。ただ、身体の成長に心の成長が追いつかないことも、稀なことではありません。あり余るエネルギーをもてあまし、爆発しそうになったり、どうしてよいのかわからず想い悩み、自分の殻にとじこもってしまったりすることもあります。しかし、それはみなさんが子どもから大人になるために必要な、大事な関門だと思います。では、この関門をどのように通り抜ければよいのでしょうか。

 それは、何かに全力で打ち込むことだと思います。新しいことを始めるのに、不安はあるでしょう。失敗することがあるかもしれないし、できないこともあるかもしれません。たとえできなかったとしても、あなたにしかできないことを再びさがせばよいのです。また、失敗したとしても何度でもやり直せばよいのです。大事なことは、何かに挑戦する勇気を持つこと、そして、そのことに全力で打ち込むことだと思います。そうすることで、生きていく上で大切な答えが必ず見つかるはずです。自分が本当に輝ける場所を見つけてくれることを、切に願っています。

 道後中学校の先輩方は、勉強はもとより、学校行事や部活動、ボランティア活動など、さまざまな活動に励み、結果を残しています。みなさんも、ぜひ全力でチャレンジしてみてください。そして、ともによい道後中学校を創っていきましょう。

 保護者並びに御家族の皆様、お子さまの御入学、誠におめでとうございます。大事にお育ていただきましたお子様を、今後三年間、大切にお預かりいたします。今後は、御家庭と学校が協力し、本校で過ごす三年間が、明るく、充実したものとなりますよう、全力で教育に当たる所存です。

 新入生の皆さんの心身ともに健やかな成長と、御臨席の皆様の益々の御健勝と御多幸を心より祈念し、式辞といたします。