今年は、長期の休みから身体を慣らすために、少し早めに2学期を開始しましたが、本日の体調は万全でしょうか。
先日の「夏祭りin道後」にはたくさんの人に学校へ来ていただくことができ、何よりでした。また、県総体や四国・全国大会で活躍してくれた部活動のみなさん、お疲れ様でした。後日、賞状伝達式で結果を披露したいと思います。
さて、2学期の始業式にあたり、今回の県総体で見た野球部の一つのプレーについて話をします。
野球には「ダブルプレー」という言葉があります。ランナーがいるときに、1つの攻防でアウトを2つとる守りのことです。高校野球やプロ野球では、特に内野ゴロを打たせてとるダブルプレーは、よく見ますが、中学生もその練習はしているものの、大きな試合でうまくいくケースを見ることはなかなかありません。ところが、道後中学校の試合で、まさにピンチの時に内野ゴロを打たせ、ダブルプレーでその回を見事に抑えきるという場面を見ることができました。しかもそれは交代したばかりの控えの選手が絡んでの守りでした。練習したことを本番でやりきることができたことに新たな感動がありました。
2学期には、体育大会、職場体験活動、新人戦、合唱コンクールなど、様々な行事があります。また、3年生にとっては、進路決定に向けてラストスパートをかけているところだと思います。良い結果を残すためには、準備や練習を怠ることのないようにしてください。地道な練習や積み重ねに勝るものはありません。
これは防災の備えにも言えます。この夏は線状降水帯が発生したことで、水害が日本各地で起こりました。本日は「防災の日」でもあり、私たちの地域でも、しっかりとした学びから備えをしておくことは重要です。さらに、何かあった時に重要なのは、人とのつながりです。行事を通しながら、校内の人間関係はもとより、地域の方々とのつながりも大切にしてほしいと思います。
学校での集団生活の中で、行事や友人との学び合いを通して、多くのことを身に付けてもらえることを期待し、2学期始業式の式辞とします。
本日で1学期が終了しますが、みなさんにとって1学期は、長かったでしょうか。それとも短かったでしょうか。私は非常に短かったです。
この1学期を振り返ってみると、4月には3年生と修学旅行に行きました。「さすが3年生」と言える立派な態度の旅行でした。
5月には、1年生と集団宿泊活動に行きました。大洲の指導者の方から、お褒めの言葉をいただくなど、「さすが道中生」と言える立派な態度でした。
6月には2年1組が代表して防災学習を公開してくれました。発表内容や学習に取り組む態度を見ていた参観者の方からお褒めの言葉をいただきました。
そして、先日の市総体では、部活動生の全力での活躍を見せていただきました。大変すばらしかったです。
始業式と入学式に、「校訓である英知・向上のもと、笑顔と感動ある学校生活を送ってほしい」とみなさんにお願いをしました。1学期には、多くの笑顔と出会い、たくさんの感動をいただきました。2学期も引き続き期待したいと思います。
さて、1学期には生徒会の企画で、あいさつ運動や、ボランティア活動にみなさんが取り組んでくれました。たいへんありがたく思っています。そうした中、生徒会が設置している「目安箱」に、「制服に半ズボンを作ってほしい」という意見があり、校内放送でも流れました。そこで、7月から体操服での登校を認めることにしました。体操服で登校していた人がいましたので、実施して良かったと思います。みなさんが頑張っている時こそ、みなさんの声に応え、笑顔につなげたいと考えています。
いよいよ夏休みです。先日「君たちはどう生きるか」という宮崎駿監督の映画が公開されました。これから見に行く人もいるのではないでしょうか。映画のタイトルではありませんが、「君たちは夏休みをどう生きますか?」明日からの約40日間、何をするべきか自分で考え自分のために充実した生活を送ってください。今年の夏休みは久しぶりに夏祭りIN道後が開催されます。実行委員会にも多く人が手を挙げてくれました。みなさんもぜひ参加して楽しんでください。
それでは、2学期の始業式でみなさんに会えることを楽しみにしています。暑い夏になりそうです。熱中症には十分注意すること、また、コロナの第9波が到来していると言われていますので感染対策にも注意をして健康的な夏休みにしてください。
終わります。
先ほど代表の方から立派な宣誓を受けました。みなさんも同じ気持ちでここに居ることだと思います。
私が部活動を指導していた時に部員によく言っていた言葉は「悔いなき戦いは勝つことである。」でした。どんなに全力を出しきっても、負けてしまうと「もっとあの時こうしておけばよかった」「あそこで自分がミスをしていなければ」など後悔します。もちろん部活動は勝ち負けだけにこだわって活動しているのではありません。一昨日の愛媛新聞の「地軸」に、高校総体を扱った記事として、次のような言葉がありました。「順位なんてこだわる必要がないと思っていた。でも、勝ちにこだわらなければならない時がある。」
集大成であるこの総体では大いに勝ちにこだわってください。もし負けたときには、大いに後悔してもらってけっこうです。負けることから学ぶことの方が人生は多いものです。
さて、この中には控えとして出場を伺う選手や、応援に全力を傾ける人もいるかもしれません。サッカーでは、サポーターを12番目の選手と言います。それぞれの立場でできることをしっかりと行い、チーム一丸となって試合に臨んでください。
みなさんが、それぞれの種目で力を出し切って競い合う姿を楽しみにしています。健闘を祈ります。
6月1日に、本校の防災教育の学習の様子について、各報道機関から取材を受けました。
一週間前の5月24日に、松山市が普及を進める災害時の行動を事前に計画する「ウェブ版マイ・タイムライン」の教員に向けた研修が松山市研修センターであり、その流れから「授業での活用について取材させてほしい」との申し出が本校に入ってきました。
本校でこの研修を受講したのは、今年度の防災教育担当で、2年1組担任の福岡拓矢教諭でした。教員研修の翌日には取材依頼がきましたが、短期間で研修を還元できるはずもなく、受講した福岡教諭が授業公開を了承してくれなければ、取材を受けることは不可能でした。しかし、福岡教諭は快く了承してくれました。
当日は、2年1組の総合的な学習の時間で、福岡教諭から吉田中学校赴任時に西日本豪雨に遭った体験談を聞いた後、生徒それぞれが自宅からの避難を想定し、警戒レベルごとの行動計画を端末からマイ・タイムラインに打ち込みました。その後のグループ学習では「1人で避難できない高齢者の手助けをする」「通れなくなっている場所を確認する」など取るべき行動を発表していました。授業後の生徒からの感想では「ウェブ版は友人の意見を取り入れて共有もでき、使いやすかった。すぐに情報を調べることができるのも便利」とし「自宅近くは水害のリスクは低いが、学んだことを地震などの災害で生かしていければいい」と話していました。
私も2時間の授業を最後まで見させてもらいましたが、いろいろと気付くことがありました。授業を引き受けてくれた福岡教諭には感謝ですが、さらに西日本豪雨災害の体験を伝えることのできる貴重な教員であったことに驚かされました。自らの体験談は授業の導入として申し分なく、まさに「つかみはOK」です。その後の端末へ入力する生徒の作業は手際がよく、積極的に意見交換も行い、協働的な学びができていました。また、たくさんの大人が見ている中ですが、緊張した様子も見せず、授業中の発言や授業後の感想にも感心させられました。
本日朝7時からのNHK全国ニュースで、松山市のマイ・タイムラインを使った防災の取組が紹介されました。その中で本校の学習の様子も紹介されました。松山市の防災への取組が全国的にすばらしいものであるとともに、本校の生徒の様子も胸を張って全国に紹介できたことにありがたく思いました。
本日の日記に掲載したとおり、「いじめなーしー」が道後中学校に来校してくれました。令和元年度に松山市教育委員会が、松山市内のすべての小中学校に、いじめ0の日のキャラクターデザインを募集し、全校から集まったデザインの中から各学校で選んでもらい、一番投票の多かったキャラクターが、この「いじめなーしー」です。実は、このデザイン、当時の道後中学校の男子生徒が作成してくれたものなのです。コロナ禍ということもあり、なかなか本校に来校することができなかったのですが、やっと道後中学校に来ることができました。
松山市には、たくさんのイメージキャラクターがいますが、「いじめなーしー」も松山市の一員としてHPに掲載されています。ぜひ市のHPもご覧ください。「任務」は「まつやま・いじめ0日」を知ってもらうこと、また、松山市のみんなが笑顔で楽しく、充実した学校生活が送れるように見守ることだそうです。
先輩の思いのこもったキャラクターに負けないように、道後中学校のみなさんには、いじめが起こらない学校生活を送ってほしいと願います。
日差しが少しずつ強くなってきました。一昨日から希望される御家庭への家庭訪問を学級担任が行っています。この間を利用して、午後から男女別の日程で、身長、体重、視力、聴力(1・3年生のみ)の身体測定を行っており、その関係で、部活動も一昨日は男子のみ、昨日は女子のみで活動を行いました。
そのような中、昨日の出来事を紹介します。
女子生徒が部活動を終え下校している途中に、5人ほどの集団が道後公園の南側の堀端で、県外ナンバーの車の方と何やら長時間にわたって話しているとの情報が学校に入りました。下校中のトラブルではないかと心配された近隣の方からの電話でした。すぐさま、2名の教員が駆け付けたところ、県外から車で道後に来られた高齢の御夫婦が、宿泊先のホテルの場所がわからず、通りがかった本校の生徒に道を尋ねられていたとのことでした。
戻った教員から報告を聞き、まずはトラブルではなかったことに安堵した後、入学式での式辞で県外からの観光客への対応について話をしたことが思い出されました。道後地区に詳しい方はお分かりかと思いますが、道後公園の南側の堀端から、ホテルのある場所を教えることはかなり難しいです。私ならどのように教えるのだろうかと考えさせられました。恐らく女子生徒たちはそれぞれが知恵を出し合いながら、時間をかけて対応したのではないかと推測されました。
道後中学校の生徒には、今後も人のためになる「生きる力」としての知識を学び、心情を養ってほしいと願います。対応していただいた皆さん、ありがとうございました。
結団式で、「笑顔と感動のある修学旅行にしましょう。」と話をして出発しました。日々の活動を終えて戻ってくる生徒の顔には、笑顔が溢れていました。
私自身が久しぶりの修学旅行引率ということもありますが、この修学旅行を通して、道後中学校の生徒に感心したことをいくつか紹介します。
まず、法隆寺と東大寺でのガイドさんの話を聞く態度です。ガイドさんの声が聞き取りにくかったり、関心が無かったりする生徒が目に付くものですが、本校の生徒には、そういった感じがまったくありませんでした。聞く態度は感じがよく、たまに漏れてくる声は、ガイドさんの説明を受けての反応であり、ただ観光地へ足を運んだだけではなく、しっかりと学習ができていると感じました。
余談ですが、ガイドさんがバスの中で歌を披露すると、手拍子がどこからともなく出てきました。後から他のバスの様子を聞いてみると、同様だったそうです。微笑ましく思いました。
日程については非常にスムーズでした。道中では時間を意識し、トイレ休憩時も含め、手際よく動いてくれたおかげで時間をロスすることはありませんでした。就寝時間も守ってくれたおかげでしょう、翌日の活動に支障がでませんでした。
最後に、食事が終わった後、次のようなすてきな書置きを残してくれた生徒がいましたので紹介します。
「残してすみませんでした。おいしかったです!!ごちそう様でした!京都に来る機会があればまた来させていただきます。2日間ありがとうございました!」
結団式で学年主任から、「感謝の気持ちを忘れずに行動すること」と話がありました。ちょっとした気遣い、心遣いができる生徒が本校にいることをうれしく思います。
この修学旅行で学んだすべてのことを、今後の成長の糧になってほしいと願っています。
うららかな春の日差しの中、本日ここに、道後中学校の入学式を挙行するに当たり、御多用の中、松山市長様 代理 松山市副市長 藤田 仁(ひとし)様を始め、御来賓の方々の御臨席を賜りましたこと、心より感謝申し上げます。
百六十六名の皆さん、入学おめでとうございます。皆さんは今日から、この伝統ある道後中学校の生徒です。教職員、上級生ともども皆さんの入学を心からお祝いいたします。
新入生の皆さんは、義務教育の仕上げとなる中学校生活の第一歩を踏み出しました。今日の喜び、緊張、決意を忘れることなく、実り多い充実した中学校生活を送ってほしいと思います。
さて、入学式にあたり、以前、道後中学校に届いた手紙についてお話しします。
それは、県外からの観光客の方が、市内電車に乗って道後に向かった時に、部活動の大会からの帰りで乗り合わせた道後中学校の生徒から受けた対応のお礼でした。車内で座席を譲られたこと、楽しく会話をさせていただいたこと、別れ際の丁寧なあいさつのことなど、「おもてなし」の精神が受け継がれている、と感じたとのことでした。これは学校での教育だけではなく、ご家庭での教育の成果でもありますね、とも書かれていました。
道後中学校では、「日々、向上を目指して英知を磨き、心豊かにたくましく生きる生徒」を育てようと、道後小学校、湯築小学校、そして御家庭・地域の方々と連携しながら教育活動に取り組んでいます。
学校でもICT化が急速に進んでおり、本校では昨年度から英語科と音楽科でデジタル教科書が導入されましたが、今年度からはさらに理科も加わります。学習のスタイルが大きく変わろうとしていますが、本校の生徒に求める、人間が人間らしく生きるための英知は変わりません。友との語り合いはもちろんのこと、タブレット端末も一層活用し、主体的に学び、向上できるよう努力して下さい。
終わりになりましたが、保護者の皆様、お子様の御入学、おめでとうございます。長い人生の中で中学校の三年間は、ほんのわずかな期間にすぎません。しかしながら、この三年間はお子様の今後の人生に大きく影響を与える三年間であるはずです。私たち教職員一同は、誠心誠意で対応し、この三年間がすばらしいものになりますよう努めてまいります。
保護者の皆様には、学校に対し温かな御支援・御協力を賜り、地域の方々とともに、お子様の成長を見守っていただくことをお願い申し上げます。
新入生の皆さんが、この三年間で心身ともに大きく成長していくことを期待して式辞といたします。
令和五年四月十一日
松山市立道後中学校 校長 横江 茂樹
2、3年生の皆さん進級おめでとうございます。皆さんは新年度のスタートにあたり、どのような決意をもったでしょうか。
2年生の皆さんは、明日から新たな後輩を迎え、先輩としての自覚と責任が生まれてきます。3年生の皆さんは、義務教育最後の年として、卒業前には受験という大きな関門が待ち受けています。
運動部の皆さんは、松山市総体まであと2か月となりました。それぞれ新年度を迎え、意気込みや不安を含め、いろいろな想いを持っていることと思います。
先ほどの竹本さんからの歓迎の言葉を聞き、「英知・向上」の校訓は、本校の特色の一つであるとともに、卒業生も含め多くの生徒に浸透していると感じています。道後中学校の皆さんには、「人間が人間らしく生きる上で大切なすぐれた知恵」である「英知」をしっかりと磨き、常に向上心をもって何事にも取り組んでほしいと願っています。
さて、この校訓のもと、私からは皆さんに、次の二つを意識した学校生活を送ってほしいと思います。
一つは「笑顔」です。あいさつも含め、笑顔で語りあえる学校であってほしいと思います。笑顔は周りの人を幸せにし、ひいてはそれが自分に返ってきます。コロナ過がやっと落ち着き、5月の連休明けからは、インフルエンザと同様の対応になると言われています。マスクを外しての笑顔がたくさん見られる年にしたいと願っています。
もう一つは「感動」です。先日のWBCでは多くの感動を味わった人もいることでしょう。しかし、学校での皆さんの全力で取り組む姿からも、感動が生まれます。これからは通常の活動ができるはずです。学習はもちろんのこと、学校行事や部活動などに、多くの行事等で、仲間と共に汗を流したり、共に悩んだりしながら力を合わせて取り組んでください。結果は後からついてきます。感動あるみなさんの活動を期待しています。
先生方は、全力でみなさんをサポートしていきます。これからみなさんと共に過ごす1年間、多くの笑顔と出会い、多くの感動を味わえることを期待して、一学期始業式の式辞とします。
令和4年度が終わります。みなさんにとってどんな一年でしたか?代表者の決意と達成に向けての努力、すばらしいものでしたね。心から拍手を送ります。
先生が困難に直面したとき、いつも自分に言い聞かせる言葉があります。それは「世の中に無駄なものはない」という言葉です。ここで言う「もの」は、物体だけでなく、時間や人、そして経験を指します。苦しいことを経験するのは、誰もが避けたいものです。でも、その苦しさを含め、乗り越えるために努力した経験は、今後の人生に必ず役に立つと信じています。また、それに費やした時間も決して無駄なものではないでしょう。
「物体」についても同じです。例えば道路に石が落ちていたら、それは大きければ大きいほど必要のない、無駄なものと感じるでしょう。でも、お城の石垣にある大きな石を「無駄なもの」と感じる人はいないでしょう。大きければ石垣や庭石に、小さければ玉砂利やアスファルトの材料にすればいいのです。ひょっとしたら、磨いていくと宝石なのかもしれません。つまり、大事なのは置き場所、どこに置いてどう使うかによって、「無駄」と思われる物が「必要」な物になるのです。
ですから、先生は、物、人、時間、経験など、どれをとっても「世の中に無駄なものはない」と考えています。この「石」は、「人」に置き換えて考えることができるとも思っています。居るべきところに居て、うまく活動することができたなら、その人の存在価値は何倍も何十倍も大きなものとなるでしょう。家庭・学級、部活動、将来の職業などなど。自分の立ち位置、行動は、どうあるべきなのでしょうね。
春休みが明けると、新しい学年になります。この機会に、自分はどこでどう行動することが、自分の存在価値を高めることになるのか、考えてみませんか?
ただ、石を必要な場所に動かすために労力が必要なように、自分が役立つ場所に行き、行動するための努力が必要なことは忘れてはいけません。
新年度の始業式、みなさんが元気に、いい表情で登校してくれることを期待して、式辞とします。