令和5年度 松山市立道後中学校 学校評価報告

〇 目 的

 学校評価アンケートの結果を分析比較し、学校の教育活動をよりよいものとするための改善策を吟味する。

〇 実施方法

・学校評価アンケートを生徒、保護者、教職員を対象とする。

・実施回数は年2回とし、1学期末及び2学期末に実施。 

・学校評価アンケートの結果及び改善策を学校関係者に確認していただく。 

〇 質問項目

 資料1   令和5年度 質問項目.pdf ←ここをクリックでダウンロードできます。

〇 結 果

 資料2-1 令和5年度 第1回学校評価(7月実施).pdf ←ここをクリックでダウンロードできます。

 資料2-2 令和5年度 第2回学校評価(12月実施).pdf ←ここをクリックでダウンロードできます。

 資料3   令和5年度 学校評価分析及び今後の方策.pdf ←ここをクリックでダウンロードできます。

〇 概 要

ア 特に肯定率が低かった項目(生徒、保護者、教職員の肯定率の平均が70%未満)

 ・質問番号4(読書活動)

 読書活動に関する評価が低い。読書週間中の図書委員会の活動により、教職員の評価は改善傾向にあるが、ネット文化の普及や教育課程上の位置付けを考えると、読書をする機会は減っている。図書館便り等での本の紹介や学級文庫の利活用を進めたり、長期休業中の読書計画を行ったりしていきたい。

イ 肯定率が比較的低い項目(生徒、保護者、教職員の肯定率のいずれかが70%未満)

・質問番号3(計画的な学習)

 将来への目標や見通しを持ち、何のために学習するのかを自覚させ、計画的に取り組むことの重要性の指導が必要である。

・質問番号5(学力調査・定期テストの活用)

 テスト全般に対して、保護者は課題意識を持っていると想定できる。テスト結果を分析し、指導法に改善を加える必要がある。訂正ノートを一律に行わせるのではなく、個別にアドバイスし、具体的な方策を指示することも必要である。テストの問題についても教員それぞれが、学習指導要領に沿ったものになっているか吟味する必要がある。   

 ・質問番号13(進路指導)

 将来の夢や目標を明確にしていない生徒が見られる。2年生で行う職場体験学習を核とし、働くことへの興味や関心を高め、生徒の将来につながる進路指導を3年間通して行うことでキャリア教育を充実させていきたい。また、キャリアパスポートの活用について、吟味する必要がある。

・質問番号25(便りやHPの情報の充実)

 生徒への質問内容「学校便り、保健便り、図書館便りを必ず読んでいる。」の肯定率が58%と他と比べると低い結果であった。現状を改善するために、単に配付するだけでなく、ひと声掛けて配付したり、配付物を使用した指導を学級で行ったりすることも必要である。また、ホームページの内容及び更新についても、更に充実を図りたい。 

〇 学校関係者評価

・肯定的な意見

「生徒の挨拶がよくなっている。今後も更によくなるように指導を続けてほしい。」

「昨年度に比べ、アンケート結果の生徒と教職員の差がなくなっている。」

「コロナウイルス感染症対策などの衛生面も含めて環境づくりはすばらしい。」

「ICT機器の活用や分かる授業について研修できている。」

「生徒との人間関係をしっかりと築けている。正しい言葉で諭すことや生徒の人格を大切に扱うことを今後も続けてほしい。」

・改善や検討が必要

「教員の働き方改革を言われている中、今後も教員がゆとりを持てるようにしてほしい。」

「今後の課題はICTだと考える。保護者もICTを授業の中で使ってきた世代になってくるのでなおさらに思う。」

「生徒の個性や適性に合った進路指導が必要ではないか。」

 

〇 総評

 本年度の学校評価アンケート結果から、本校の現状や課題を把握することができた。第1回、第2回の結果を比較すると、30項目中6項目で第2回の評価が下がっていた。その原因は、教職員が現状をより正確に把握できたことにより、より高いものを求めたり、厳しい見方になったりしたことも一因ではないか思われる。しかし、2⑶に記載した項目については、本校の課題として強く意識すべきである。来年度に向けて、具体的な方策を検討し、よりよい道後中学校を目指し、学校の教育目標「英知・向上を目指す生徒の育成」を具現化していきたい。