熱中症が心配された2学期のスタートから、はや4か月が過ぎ、冬の到来を迎えています。令和5年もあとわずかとなりました。
さて、2学期は君たちの活躍を存分に見せてもらった学期になりました。少し振り返ってみます。
9月には体育大会が行われ、各ブロックが団結して声を掛け合ったり応援したりする姿に感動しました。
10月に行われた新人戦では、3年生からバトンを受け取った1・2年生が活躍し、女子卓球部を筆頭に、今後につながる戦いを見せてくれました。
この頃から、朝、昼、放課後に校内で歌声が響くようになり、3年生のリーダーを中心に、どのブロックも熱が入った合唱練習を重ねていました。
そして、11月には道中祭で、調べ学習や芸術作品の成果を披露してくれ、道中生の表現力の高さに感心しました。その流れのまま、キャメリアホールに会場を移して行った合唱コンクールでは、各ブロックともに練習の成果を見事に出し切り、すばらしいハーモニーを聞かせてもらいました。
こうしてみるとあっという間の4か月でしたが、各行事でリーダー性を発揮してくれた3年生のみなさん、見事な活躍でした。そして、3年生にしっかりとついていった1・2年生のみなさんもすばらしかったです。
3年生は、すでに個々の目標に向けてがんばっているところだと思います。これからのラストスパートが、卒業後の推進力につながります。ブロックで見せた団結力を自分の力に変えてがんばってください。
1・2年生は、3年生とともに取り組んだこの各行事を、単なる思い出として心にしまうのではなく、先輩から引き継いだ経験を、次につなげることができるように精進してほしいと思います。
さて、メジャーリーグの大谷翔平選手が、ロサンジェルス・ドジャースに破格の契約金で移籍をしました。小さい頃の夢を一つ一つ達成している姿に同じ日本人として感服します。新たな年を迎えるにあたり、みなさんも自分の夢に向かって何をすべきか、具体的な目標をもってください。
みなさんにとって、この2週間の休みが充実したものになり、新たな気持ちで新しい年を迎えられることを期待して、2学期終業式の式辞とします。
12月2日(土)に、第70回「松山市中学校駅伝競走大会」が行われました。
以前は興居島で開催をしていた大会ですが、現在は愛媛県総合公園に会場を移し、陸上競技場内と公園内の1周約1.2kmのコースを、男子は約2周、女子は約1周で、それぞれ6名と5名のチーム編成で競います。
本校でも希望者を募ったところ、健脚に自信のある生徒が集まってくれました。練習時間があまり確保できませんでしたが、選手及び一緒に練習に参加した生徒が、毎日のように照明のついたグランドで、オレンジ色の光を浴びながら走っている姿が印象的でした。
12月を待っていたかのように冬らしい気温となりましたが、風の影響がほとんどなく、各選手とも全力を出し切った走りでした。一生懸命に走る選手を見ていると、自分の学校の選手だけでなく、他校の選手の力走にもつい声援を送ってしまいます。これが駅伝のよさの一つかもしれません。
結果は、出場30校中、男子が4位に入賞し、1区では区間賞受賞、他の男子選手も全員が8位までに入る力走を見せてくれました。また、女子も1名が8位までに入り、全体で12位と健闘してくれました。
すばらしい走りをありがとう!選手及び応援してくれたみなさん、お疲れさまでした!
恐らく道後中学校で始めての校外での「校内合唱コンクール」を、コミュニティセンターキャメリアホールで開催しました。
普段ならば学校の体育館で行うのですが、次のようなことからホールを使用してのコンクールを検討することにしました。
まず、今年度の学級編成により各学級とも30名前後となり、今後練習するにも苦労するのではないかと思ったこと、また、偶然にも各学年共に同じ5クラスになったこと、そして何よりも、子どもたちがコロナ禍で大きな行事を経験していないのでビッグイベントを経験させたかったこと等の理由です。
本校の校区には県民文化会館というすばらしいホールをもつ施設がありますが、すでにこの時期は前年度から予約が埋まっており、使用することが叶いませんでした。しかし、本校から歩いて約1時間で行けるキャメリアホールを調べると、予約が入っていない日を見つけることができ、実行に移すことになりました。
これまで行ってきた合唱コンクールの方法とは違うため、音楽教員の負担は大変だったと思います。しかし、音響効果の高いホールで合唱コンクールができるとなった時、音楽教員のスイッチが入った音が聞こえた気がしました。この瞬間から、当日が非常に楽しみになりました。少しでも費用をおさえるため、会場の看板は注文ではなく、本校の教員が作成してくれました。また、午後からは別の団体が借用しているため、進行もスムーズに行わなければならず、慣れない場所で教員も生徒も計画や指示に従い、よく動いてくれました。当日はPTAの方に準備や受付に御協力いただきました。多くの保護者の方にも御来場いただき、ゆったりと聞いていただけたと思います。
最初に座席で歌った校歌は、体育館で聞くものとはまた違った響きでした。これから聞くことができる歌声を予感させるものでした。
まず、1年生の学年合唱「マイバラード」、続いて2年生の学年合唱「夢は大空をかける」の発表の後、ブロック対抗の合唱コンクールを行いました。声量、ハーモニー、強弱の付け方、歌い方など、それぞれのブロックの練習の成果がしっかりと表れたコンクールになりました。どのブロックもすばらしい歌声であり、審査するにも甲乙つけがたく、1位の票もかなり割れてしまったようです。そのくらい、どのブロックも出来栄えはすばらしかったと思います。生徒のみなさん、お疲れさまでした。
最後に3年生の学年合唱「椰子の実」と「大地讃頌」の発表がありました。「椰子の実」は、本校の3年生がこれまでアカペラで歌い継いできた曲です。今年もすばらしい出来栄えでした。3年生は11月20日(月)に市民会館で行われる「松山市中学校連合音楽会」の午後の部で、改めて歌いに行きます。
生徒のみなさん、今回の体験は一生のものになると思います。また、実行委員みなさん、これまで関わってくれて、ありがとうございました。みなさんのがんばりが表れたコンクールだったと思います。
改めて、「合唱コンクールをホールで行って良かったぁ!」と実感しています。関わっていただいたすべての方に感謝いたします。ありがとうございました。
今年度、愛媛県教育委員会から「武道授業づくり研究会」の会場校として指定され、これまで保健体育科の教員を中心に、本校が行っている剣道の授業について研究してきました。
11月9日が研究会発表の日であり、主に中予地区の保健体育科の教員に本校の取組を見ていただきました。この研究を実践するにあたり、地元の愛媛大学はもとより、福岡教育大学からも専門の教授が何度も本校に足を運んでいただいて助言をいただきました。ありがとうございました。
今回は主に次のような視点で研究を進めました。
〇剣道の攻防のイメージをいかに持たせるか。
タブレット端末があることから、手本となる動きの動画を編集して生徒に配信しました。普段剣道を見る機会がないため、見たい時に見られる環境があることは効果が大きいと思います。
〇剣道の動きを身に付けさせるためにどのようにするか。
「剣道体操」という剣道の攻防の動きを取り入れた準備運動の動画を作成し、毎時間、授業の最初に行うようにしました。足さばきや竹刀の振り方などが自然と身に付く感じがしました。
また、剣道は声を出しながら打ち込みを行うため、少しでも声を出しやすくするため、活動の際はテンポのよい音楽を流しました。元気のよい「ヤー!」や「メーン!」の声と共に打ち込みを行う生徒が増えてきています。
〇恐怖心の克服やけがの防止のためにどのような対策をとるか。
剣道の防具は装着しているものの、防具のない部分に竹刀が当たることで、消極的な活動になることから、ウレタンを巻き付けて作成した「簡易竹刀」を作成しました。これを使うことで、意図せず当たってしまっても痛くないため、伸び伸びと剣道の攻防練習ができていました。
〇少しでも活動の時間を多くとるためどのように工夫していくか。
剣道は防具の装着に時間がかかります。特に面を装着する際に面紐が結びにくいようです。そこで、面紐の代わりにマジックテーブをつけたカラーテープ(リプロンテープ)を面に装着し、簡単に面の着脱ができるようにしました。かなりの時間短縮が図れたと思います。
当日の授業の様子はHPの写真のとおりです。これらの工夫を行った中で、何度も攻防のやりとりを行い、少し汗ばみながら楽しく剣道を学ぶ様子が見られました。
ちょっとした工夫で活動が増えたり理解が増したりします。特にタブレット端末が導入されたことで、授業の在り方も変わろうとしています。これからも教職員一同、一層研鑽を図り楽しい分かる授業の創造に努めていきたいと思います。
今年度も「文化の日」にあわせて道中祭を開催し、多くの保護者の方に来校いただきました。今年度は合唱コンクールを別日に行うようにしたため、体育館では水軍太鼓同好会と吹奏楽部の演奏、各学年の総合的な学習の時間の取組発表等を行いました。気持ちのこもった和と洋の演奏が披露され、また、各発表も工夫を凝らして見やすく聞きやすい内容であったと思います。
校舎内には、日頃の学習の成果物や夏季休業中の作品、美術部の作品等が展示されました。手前みそになりますが、本校の生徒の作品は、出来栄えがすばらしく、また、発想も豊かです。ほぼ毎日のように授業の様子を見て回っていますが、生徒は一生懸命に制作に取り組んでおり、その成果が展示作品に表れていました。
道中生の日々の頑張りを示すことができた道中祭であったと思います。
さて、生徒は現在、11月16日に行われる合唱コンクールに向けて、それぞれのブロックで団結して練習を行っています。ブロックに分かれて3学年が合同で合唱コンクールをするのは私自身も初の体験です。練習を見にいくと、実行委員となった3年生が前に立ち、指示を出して歌い方の精度を高めようとしています。「音楽指導も生徒だけでできるのか!」と感心してリーダーを見ていると、その指示を受け止めて歌い方を改善しようとする生徒の姿があります。「すばらしいのはリーダーだけではない!」と感じいっています。ここへきて、歌声が上達してきたことがよくわかります。11月16日が非常に待ち遠しいです。当日はコミュニティセンターキャメリアホールへ足を運んでいただき、響き渡る歌声を一緒に聞いていただければ幸いです。
少し遅くなりましたが、体育大会を振り返ってみます。
今年は例年よりも熱中症指数が高い日が続いた夏でした。本校の体育大会の練習も9月15日から計画しており、練習はすべて午前中に行うようにしました。9月後半といえども熱中症指数の値が昼頃からかなり上がり、改めて午後からの練習は厳しいと感じました。
さて、道後中学校では平成27年度の創立60周年を契機に縦割りのブロック対抗が復活し、「朱雀」「青嵐」「黄帝」「翠龍」「紫獅」のブロック名もその時に作られたようです。しかし、令和2年度からコロナとクラス数が5クラスに満たない学年もあったことで、学級対抗形式のみとなりました。幸いにも今年は各学年ともに5クラスでの学級編成ができましたので、ブロック対抗での体育大会としました。
縦割りにしたことで生徒席もブロックごとになり、3年生を中心に団結が日増しに強まり、練習にも熱が入るようになってきました。予行練習も本番さながらの声援が飛んでいました。
体育大会当日は天候にも恵まれ、さわやかな秋の1日となりました。多くの保護者の方に参観いただきましたが、南側の保護者用スペースは建物や木々の影がほどよく伸びており、北側の保護者用スペースにはテントを張り、日よけにしました。
最近では入場行進もなく、開会式の体型もストレッチ体操ができる間隔で整列して開始することで時間短縮を図りました。今年の体育大会は「It’ 勝 Time~輝く笑顔 きらめく汗~」のスローガンで行うとの実行委員長挨拶のあと、各ブロックの団長から力強い選手宣誓を受けました。それぞれの団長の顔が朝日に輝き、誇らしげに見えました。
ストレッチ体操をした後、それぞれのブロック席に移動をし、まずは各ブロックの意気込みを大きな声で示してくれました。これまでコロナ禍大きな声を出す機会も限られていましたので、胸のすく思いでした。
今年は個人の力量で勝負がつく競技種目はなく、ペアやグループで競い合うため練習が必要でしたが、限られた練習時間での成果をしっかりと出し、スローガンにあった緊迫した勝負ができていました。また、自席から学年を越えて自分たちのブロックを応援している姿に一体感を感じました。
後半に入り学年種目が始まりましたが、2年生のあるクラスが整列の前にテント前で円陣を組みました。練習にはなかったことを自分たちで考えてするなど、自主的な動きも見られました。学級の団結力も高まっており、学年種目もそれぞれの学級が練習の成果を出してくれました。
一方で、係の生徒も一生懸命に動いてくれたことで、スムーズな競技運営ができました。計画では熱中症対策のため休憩を1回だけ入れていましたが、3年生の学年種目の後に続くブロック対抗のリレーに出る3年生の選手のために、休憩を入れることにしました。スムーズな進行ができたため、余裕をもった休憩時間を取ることができました。また、最後の休憩時に予定にはなかった再度のブロックの意気込みを示してほしいと団長に伝えたところ、快く応えてくれ、最後の盛り上げに一役買ってくれました。
優勝は朱雀ブロック、準優勝は紫獅ブロックでしたが、すべてのブロックに拍手を送りたいと思います。最高の体育大会でした。生徒のみなさん、感動をありがとう!
現在、すでにブロック対抗の合唱コンクールに向けて、ショータイムの2幕がすでに動いています。新たな感動を期待しています。
今年は、長期の休みから身体を慣らすために、少し早めに2学期を開始しましたが、本日の体調は万全でしょうか。
先日の「夏祭りin道後」にはたくさんの人に学校へ来ていただくことができ、何よりでした。また、県総体や四国・全国大会で活躍してくれた部活動のみなさん、お疲れ様でした。後日、賞状伝達式で結果を披露したいと思います。
さて、2学期の始業式にあたり、今回の県総体で見た野球部の一つのプレーについて話をします。
野球には「ダブルプレー」という言葉があります。ランナーがいるときに、1つの攻防でアウトを2つとる守りのことです。高校野球やプロ野球では、特に内野ゴロを打たせてとるダブルプレーは、よく見ますが、中学生もその練習はしているものの、大きな試合でうまくいくケースを見ることはなかなかありません。ところが、道後中学校の試合で、まさにピンチの時に内野ゴロを打たせ、ダブルプレーでその回を見事に抑えきるという場面を見ることができました。しかもそれは交代したばかりの控えの選手が絡んでの守りでした。練習したことを本番でやりきることができたことに新たな感動がありました。
2学期には、体育大会、職場体験活動、新人戦、合唱コンクールなど、様々な行事があります。また、3年生にとっては、進路決定に向けてラストスパートをかけているところだと思います。良い結果を残すためには、準備や練習を怠ることのないようにしてください。地道な練習や積み重ねに勝るものはありません。
これは防災の備えにも言えます。この夏は線状降水帯が発生したことで、水害が日本各地で起こりました。本日は「防災の日」でもあり、私たちの地域でも、しっかりとした学びから備えをしておくことは重要です。さらに、何かあった時に重要なのは、人とのつながりです。行事を通しながら、校内の人間関係はもとより、地域の方々とのつながりも大切にしてほしいと思います。
学校での集団生活の中で、行事や友人との学び合いを通して、多くのことを身に付けてもらえることを期待し、2学期始業式の式辞とします。
本日で1学期が終了しますが、みなさんにとって1学期は、長かったでしょうか。それとも短かったでしょうか。私は非常に短かったです。
この1学期を振り返ってみると、4月には3年生と修学旅行に行きました。「さすが3年生」と言える立派な態度の旅行でした。
5月には、1年生と集団宿泊活動に行きました。大洲の指導者の方から、お褒めの言葉をいただくなど、「さすが道中生」と言える立派な態度でした。
6月には2年1組が代表して防災学習を公開してくれました。発表内容や学習に取り組む態度を見ていた参観者の方からお褒めの言葉をいただきました。
そして、先日の市総体では、部活動生の全力での活躍を見せていただきました。大変すばらしかったです。
始業式と入学式に、「校訓である英知・向上のもと、笑顔と感動ある学校生活を送ってほしい」とみなさんにお願いをしました。1学期には、多くの笑顔と出会い、たくさんの感動をいただきました。2学期も引き続き期待したいと思います。
さて、1学期には生徒会の企画で、あいさつ運動や、ボランティア活動にみなさんが取り組んでくれました。たいへんありがたく思っています。そうした中、生徒会が設置している「目安箱」に、「制服に半ズボンを作ってほしい」という意見があり、校内放送でも流れました。そこで、7月から体操服での登校を認めることにしました。体操服で登校していた人がいましたので、実施して良かったと思います。みなさんが頑張っている時こそ、みなさんの声に応え、笑顔につなげたいと考えています。
いよいよ夏休みです。先日「君たちはどう生きるか」という宮崎駿監督の映画が公開されました。これから見に行く人もいるのではないでしょうか。映画のタイトルではありませんが、「君たちは夏休みをどう生きますか?」明日からの約40日間、何をするべきか自分で考え自分のために充実した生活を送ってください。今年の夏休みは久しぶりに夏祭りIN道後が開催されます。実行委員会にも多く人が手を挙げてくれました。みなさんもぜひ参加して楽しんでください。
それでは、2学期の始業式でみなさんに会えることを楽しみにしています。暑い夏になりそうです。熱中症には十分注意すること、また、コロナの第9波が到来していると言われていますので感染対策にも注意をして健康的な夏休みにしてください。
終わります。
先ほど代表の方から立派な宣誓を受けました。みなさんも同じ気持ちでここに居ることだと思います。
私が部活動を指導していた時に部員によく言っていた言葉は「悔いなき戦いは勝つことである。」でした。どんなに全力を出しきっても、負けてしまうと「もっとあの時こうしておけばよかった」「あそこで自分がミスをしていなければ」など後悔します。もちろん部活動は勝ち負けだけにこだわって活動しているのではありません。一昨日の愛媛新聞の「地軸」に、高校総体を扱った記事として、次のような言葉がありました。「順位なんてこだわる必要がないと思っていた。でも、勝ちにこだわらなければならない時がある。」
集大成であるこの総体では大いに勝ちにこだわってください。もし負けたときには、大いに後悔してもらってけっこうです。負けることから学ぶことの方が人生は多いものです。
さて、この中には控えとして出場を伺う選手や、応援に全力を傾ける人もいるかもしれません。サッカーでは、サポーターを12番目の選手と言います。それぞれの立場でできることをしっかりと行い、チーム一丸となって試合に臨んでください。
みなさんが、それぞれの種目で力を出し切って競い合う姿を楽しみにしています。健闘を祈ります。
6月1日に、本校の防災教育の学習の様子について、各報道機関から取材を受けました。
一週間前の5月24日に、松山市が普及を進める災害時の行動を事前に計画する「ウェブ版マイ・タイムライン」の教員に向けた研修が松山市研修センターであり、その流れから「授業での活用について取材させてほしい」との申し出が本校に入ってきました。
本校でこの研修を受講したのは、今年度の防災教育担当で、2年1組担任の福岡拓矢教諭でした。教員研修の翌日には取材依頼がきましたが、短期間で研修を還元できるはずもなく、受講した福岡教諭が授業公開を了承してくれなければ、取材を受けることは不可能でした。しかし、福岡教諭は快く了承してくれました。
当日は、2年1組の総合的な学習の時間で、福岡教諭から吉田中学校赴任時に西日本豪雨に遭った体験談を聞いた後、生徒それぞれが自宅からの避難を想定し、警戒レベルごとの行動計画を端末からマイ・タイムラインに打ち込みました。その後のグループ学習では「1人で避難できない高齢者の手助けをする」「通れなくなっている場所を確認する」など取るべき行動を発表していました。授業後の生徒からの感想では「ウェブ版は友人の意見を取り入れて共有もでき、使いやすかった。すぐに情報を調べることができるのも便利」とし「自宅近くは水害のリスクは低いが、学んだことを地震などの災害で生かしていければいい」と話していました。
私も2時間の授業を最後まで見させてもらいましたが、いろいろと気付くことがありました。授業を引き受けてくれた福岡教諭には感謝ですが、さらに西日本豪雨災害の体験を伝えることのできる貴重な教員であったことに驚かされました。自らの体験談は授業の導入として申し分なく、まさに「つかみはOK」です。その後の端末へ入力する生徒の作業は手際がよく、積極的に意見交換も行い、協働的な学びができていました。また、たくさんの大人が見ている中ですが、緊張した様子も見せず、授業中の発言や授業後の感想にも感心させられました。
本日朝7時からのNHK全国ニュースで、松山市のマイ・タイムラインを使った防災の取組が紹介されました。その中で本校の学習の様子も紹介されました。松山市の防災への取組が全国的にすばらしいものであるとともに、本校の生徒の様子も胸を張って全国に紹介できたことにありがたく思いました。