卒業式 式辞
2024年3月15日 14時12分やわらかな日差しが心地よく、春の訪れを感じるようになりました。
本日、令和五年度の卒業式を挙行するに当たり、御多用の中、松山市長様 代理 松山市産業経済部長 西村 秀典 様を始め、数年ぶりに多くの御来賓の方々の御臨席を賜り、卒業生の門出を一緒に祝っていただけますこと、心より感謝申し上げます。
百六十六名の卒業生の皆さん、御卒業おめでとうございます。皆さんは、九年間の義務教育のうち、三年以上もの間、コロナ過という過去に類をみない状況におかれ、窮屈な活動を強いられてきました。しかし、今年度の五月からは様々な制限が解除され、これまでを取り戻すかのように、先輩が築き上げた伝統に、更に新しいものを創り出し、手本となる新たな伝統を後輩に受け渡すことができたと思います。
思い起こせば、松山市総合体育大会や吹奏楽コンクールでの活躍、また、夏祭りin道後や、校内体育大会、道中祭などでの実行委員を中心とした取り組みは見事であり、特に、ブロック対抗の校内合唱コンクールに向けて、ブロックが一丸となって取り組んでいる様子に、最上級生としての心意気を感じました。各行事を通して、たくさんの笑顔に出会い、感動をいただきました。改めてお礼を言わせてください。笑顔と感動をありがとう。
さて、これから新しい世界に羽ばたいていく卒業生の皆さんに、二人のプロスポーツ選手の言葉を送ります。
一人は、「エアー・ジョーダン」の名で知られ、バスケットボールの神様と言われたマイケル・ジョーダンの言葉です。「私は九千回以上シュートを外し、三百の試合で敗けた。決勝のシュートを任されて二十六回も外した。人生で何度も失敗してきた。だから私は成功した。」何度も失敗を積み重ねたからこその成功です。失敗を恐れると新しいことには挑戦できません。失敗を恐れず、突き進んでください。
もう一人は、「燃える闘魂」として、一時代を築き上げたプロレスラーのアントニオ猪木が、引退記念試合に読んだ「道」という詩を紹介します。
「この道をゆけば、どうなるものか 危ぶむなかれ、危ぶめば道はなし。踏み出せば、その一足(ひとあし)が道となり、その一足が道である。
迷わず行けよ。行けばわかるさ。」
卒業生の皆さんには、今、それぞれの道が開けています。踏み出してみなければわからないことがたくさんあります。失敗を恐れず、迷わずに進んでください。皆さんが、これからどのように進み、成長していくのか楽しみにしています。そして、皆さんが、新しい時代で活躍することを期待しています。
最後になりましたが、保護者の皆様、本日はお子様の御卒業、誠におめでとうございます。思春期の難しい時期、ぶつかり合ったこともあったと思います。しかし、本日、立派に成長し、卒業の日を迎えました。今、十五年間の子育てを振り返ったとき、感慨もひとしおのことと拝察いたします。これまで三年間、本校教育に様々な面で御理解・御支援を賜り、誠にありがとうございました。
卒業生の皆さんの未来が輝かしいものになることを祈念し、式辞といたします。
令和六年三月十五日
松山市立道後中学校 校長 横江 茂樹