令和5年度修業式 式辞
2024年3月25日 09時36分 おはようございます。
先日、3年生を見送りましたが、1・2年生の皆さんは、この1年間を振り返ってどうだったでしょうか。
5月の連休明けからは、特別な制限をかけることなく学校活動ができるようになり、今年度は体育大会や合唱コンクールなど予定していた行事を無事に実施することができました。それぞれの行事で道中生の頑張る姿を見ることができ、私にとっては忘れることのできない1年になりました。皆さんは、いかがだったでしょうか。
話は変わりますが、2月8日に坊っちゃん劇場で「KANO 甲子園までの2000キロ」をみんなで観劇しました。いかがでしたか。ミュージカルを生で観劇したのは初めての人も多かったのではないかと思います。本物を見たり聞いたりする体験は、心を豊かにすると思います。
この劇では、当時の台湾の生活状況や、日本の統治下に置かれた中での日本人、中国人、現地の人との関係性の中で、高校野球にかける選手の思いや、彼らをとりまく人々の感情をわかりやすく演じていました。
私は、この劇を見ながら、次のようなことを思いました。劇の中では、大雨による水害で選手の母親が亡くなるシーンがありましたが、日本でも元日に大地震が能登半島で起き、多くの人が亡くなりました。また、戦争による日本の統治を受けていた台湾での話でしたが、戦争は過去の話でしょうか。今もウクライナやパレスチナでは戦争が続いており、多くの人が今この時も人災として亡くなっています。
このような中、私たちにはできることは何でしょうか。今の皆さんは、物事を正しく知ること、正しく学ぶことが必要です。そのための義務教育だと思います。平和に生活でき、学ぶ機会が与えられていることに感謝し、道後中学校で互いに協力しながら、議論や話し合いを通して大いに学んでください。
卒業式にも言いましたが、これからの新たな時代を創造していくのはあなたたちです。皆さんの更なる活躍を期待して、令和5年度修業式の式辞といたします。