令和5年度 入学式 式辞

2023年4月11日 11時21分

 うららかな春の日差しの中、本日ここに、道後中学校の入学式を挙行するに当たり、御多用の中、松山市長様 代理 松山市副市長 藤田 仁(ひとし)様を始め、御来賓の方々の御臨席を賜りましたこと、心より感謝申し上げます。

 百六十六名の皆さん、入学おめでとうございます。皆さんは今日から、この伝統ある道後中学校の生徒です。教職員、上級生ともども皆さんの入学を心からお祝いいたします。

 新入生の皆さんは、義務教育の仕上げとなる中学校生活の第一歩を踏み出しました。今日の喜び、緊張、決意を忘れることなく、実り多い充実した中学校生活を送ってほしいと思います。

 さて、入学式にあたり、以前、道後中学校に届いた手紙についてお話しします。

 それは、県外からの観光客の方が、市内電車に乗って道後に向かった時に、部活動の大会からの帰りで乗り合わせた道後中学校の生徒から受けた対応のお礼でした。車内で座席を譲られたこと、楽しく会話をさせていただいたこと、別れ際の丁寧なあいさつのことなど、「おもてなし」の精神が受け継がれている、と感じたとのことでした。これは学校での教育だけではなく、ご家庭での教育の成果でもありますね、とも書かれていました。

 道後中学校では、「日々、向上を目指して英知を磨き、心豊かにたくましく生きる生徒」を育てようと、道後小学校、湯築小学校、そして御家庭・地域の方々と連携しながら教育活動に取り組んでいます。

 学校でもICT化が急速に進んでおり、本校では昨年度から英語科と音楽科でデジタル教科書が導入されましたが、今年度からはさらに理科も加わります。学習のスタイルが大きく変わろうとしていますが、本校の生徒に求める、人間が人間らしく生きるための英知は変わりません。友との語り合いはもちろんのこと、タブレット端末も一層活用し、主体的に学び、向上できるよう努力して下さい。

 終わりになりましたが、保護者の皆様、お子様の御入学、おめでとうございます。長い人生の中で中学校の三年間は、ほんのわずかな期間にすぎません。しかしながら、この三年間はお子様の今後の人生に大きく影響を与える三年間であるはずです。私たち教職員一同は、誠心誠意で対応し、この三年間がすばらしいものになりますよう努めてまいります。

 保護者の皆様には、学校に対し温かな御支援・御協力を賜り、地域の方々とともに、お子様の成長を見守っていただくことをお願い申し上げます。

 新入生の皆さんが、この三年間で心身ともに大きく成長していくことを期待して式辞といたします。

 

 令和五年四月十一日

  松山市立道後中学校 校長 横江 茂樹