令和4年度 卒業式 式辞

2023年3月17日 11時13分

 道後公園の桜の蕾も膨らみ、日ごとに春を感じるようになった今日、三年振りに御来賓の出席を賜り卒業式が挙行できますこと、心よりうれしく思います。御出席ありがとうございます。

 道後中学校を旅立つ百五十六名のみなさん、卒業おめでとう。義務教育を終えた今日の日を、これまでの努力と成長を自分で認めるとともに、周囲の方々に感謝の思いを表す機会にしてほしいと思います。君たちの中学校生活は、コロナ禍での三年間となりました。しかし、君たちは直面した幾多の困難を、笑顔で乗り越えてくれました。様々な行事に創意と工夫を凝らし、実現するための努力を惜しみませんでした。また、ある時には、中止や縮小に落胆するのではなく、実現に向けて試行錯誤した経験はこれからの人生に必ず生きると、前向きに捉えてくれました。そして、その考えを多くが受け入れ、学年全体に浸透していく様に胸が熱くなりました。君たちの工夫や努力、そして成長は、後輩や先生方に希望と勇気を与えてくれました。そんな君たちを、私は誇りに思います。

 四月からの新しい生活でも、新たな環境やこれまでと違う考え方に直面し、時に困惑することもあるでしょう。しかしそれも、社会人になるための重要なステップです。どうか、身に付けた創意工夫する力と実行力で、また、道後中学校で培った自信と誇りを胸に、前へ前へと進んでください。これからは、今まで以上に自分に合った環境で、それぞれの道を切り開いてくれると信じています。ここにいる先生方とともに、君たちの未来を見守り、応援し続けます。

 保護者の皆様、本日はお子様の御卒業、誠におめでとうございます。私たち教職員は、お子様の成長をどれだけ支援することができたのかと、力不足をお詫びするばかりです。それにも関わりませず、多大なる御理解と御協力を賜り、おかげさまで無事、本式を迎えることができました。厚く御礼申し上げます。

 類を見ない中学校生活となりましたが、卒業生の皆さんのこれからの活躍で、他の世代にはない貴重な経験として、数年後には笑い話として語れることを祈っています。いよいよ旅立ちです。希望にあふれた皆さんに幸多かれと願い、式辞といたします。