令和7年度 第1学期終業式 式辞

2025年7月18日 11時26分
 1学期の終業式を迎えました。皆さんにとって、どのような1学期だったでしょうか。最初にたてていた目標の達成状況はどうでしょうか。
 4月の1学期始業式で、皆さんに意識してほしいこととして校訓の「英知・向上」についてお話をしました。それは、他の人から言われたことだけをするのではなく、自分の頭で考え、よいと思ったことを行動にうつすということと、あせらず、一歩一歩前進するということでした。このことを少しでも意識して、自分で考えるようにしてみた、自分の目標に向かって、または、学級や学年、学校のみんなのことを考えて、小さなことを継続した、ということがある人は立派だと思います。
  この1学期皆さんの様子を見ていて感心することがあります。それは「挨拶」です。朝、校門に立っていると、大きな声で爽やかに挨拶をしてくれます。無理をしているのではなく、言わされているような挨拶でもなく、とても自然な挨拶です。同じ時間帯に道路を歩いている地域の方にも挨拶をしています。登校時だけではありません。部活動生の挨拶もすばらしいし、校内ですれ違うときの挨拶もとても気持ちがよいです。3年生は、4月の修学旅行でお世話になったホテルの方から、挨拶ができる礼儀正しい生徒さんですね、とものすごく褒めていただきました。1年生の大洲での宿泊活動での挨拶もとても良かったですし、7月の2年生の職場体験事前訪問では、挨拶だけでなく、身だしなみや時間を守ることなど、私たちの生活の中で必要なマナーなどもしっかりと実践していました。みなさんのすばらしい「挨拶」をこれからも大事にしてほしいと思います。以前にNHKが「美しい日本語」についてアンケートを行いました。その第1位は「ありがとう」第2位は「さようなら」だったようです。そのアンケートの美しい日本語トップテンの中には挨拶の言葉がいくつも入っています。「おはようございます」は第5位でした。夏休みに入り、学校外で活動する時間が長くなりますが、家の人、地域の人、一緒に活動する仲間と美しい言葉でやりとりしてほしいと思います。そういったこととは逆に、してほしくないことは、相手をけなしたり、悪口を言ったり、ばかにしたりする言葉を使うことです。そうすることで自分自身の価値を下げてしまうことにもつながります。ぜひ、温かい言葉を心がけてほしいと思います。
  明日からの長い夏休みに皆さんにお願いしたいことを二つ話します。一つ目は、自分ですることを決め、こつこつと取り組むということです。学力向上、体力づくり、趣味の追求など、夏休み44日あればかなりのことができます。計画的にこつこつと頑張ることが、確実な成果につながると思います。進路選択を控えた3年生はもちろんですが、1、2年生の皆さんも、目標の実現に向けて少しずつ頑張りましょう。
 二つ目は、自分を大事にする。それと同じように、周囲の人も大事にする、ということです。たった一つしかない命を守る。危険なことは絶対にしてはいけません。交通安全にも十分気を付けてください。そして、自分で考え、善悪の判断をきちんとつけてください。後悔することになってはいけません。自分も、周囲の人もみんな大切にして、楽しく有意義な夏休みを過ごしください。
 最後になりましたが、この1学期、どの学年の皆さんも大きく成長しました。よく頑張ったと思います。2学期にまた元気で会いましょう。