令和7年度 第69回入学式 式辞
2025年4月9日 18時18分校門の桜も咲き誇り、若い命が力強くあふれいきいきと活動する季節が巡ってまいりました。この春のよき日に、多くのご来賓の方々、保護者の皆様方のご臨席を賜り、道後中学校第69回入学式を盛大に挙行できますことは、大きな喜びでございます。日頃より本校教育に多大なるご支援をいただいておりますことに併せまして、厚くお礼申し上げます。
149名の皆さん、入学おめでとうございます。皆さんは、今日から、この伝統ある道後中学校の生徒です。教職員、上級生ともに、皆さんの入学を心からお祝いいたします。
新入生の皆さんは、義務教育9年間の締めくくりとなる中学校3年間の第一歩を踏み出しました。今日の喜び、緊張、決意を忘れることなく、実り多い充実した中学校生活を送ってほしいと思います。そこで、皆さんにぜひ頑張ってほしいとことをお話しします。
一つ目は、「なりたい自分に向かって、自分で考え、行動する」ということです。皆さんは、3月まで学校のリーダーとして小学校全体を引っ張っていく中で、考える力、行動力を身に付けてきたと思います。その土台の上に、中学校ではまず「なりたい自分」を描き、その自分に近づくために自分で考え、それを行動に移してほしいと思います。中学校では、授業も各教科の先生が教えてくれますし、部活動もあります。毎日の学習も、与えられたものだけでなく、自分で計画を立て、努力を粘り強く継続していくことが大切です。道後中学校の校訓は「英知・向上」です。未来を切り拓いていくために知恵や考える力を磨き、向上心をもって一歩一歩前進してほしいと思います。
二つ目は、「自分も周りも大事にする」ということです。私たちは社会の中で生活しています。「自分だけよければよい」という考えでは、よい社会は築けません。誰一人同じ人はいませんし、意見や考えの相違があるのは当たり前です。その中で、どうすれば自分もみんなもうまくいくのか、自分なりに考えたことを行動に移してほしいと思います。時に悩んだり、迷ったりすることもありますが、そんな時こそ成長のチャンスです。皆さんには、すばらしい先輩である2年生、3年生がついています。この道後中学校で、自他を尊重し、積極的に行動する中で多くの感動を味わい、大きく成長してほしいと思います。
終わりになりましたが、保護者の皆様、お子様のご入学、誠におめでとうございます。心よりお慶び申し上げます。大切に育ててこられたお子様の可能性を最大限に伸ばせるよう、そしてこの3年間がすばらしいものになるよう、ご家庭と学校が共に手を携えて取り組んでまいりたいと思います。保護者の皆様には、温かな御支援・御協力を賜りますようお願い申し上げます。
それでは、新入生の皆さんが、この3年間で心身ともに大きく成長していくことを期待して式辞といたします。
令和7年4月9日
松山市立道後中学校 校長 客野 英司