令和7年度 第1学期始業式 式辞
2025年4月8日 15時11分2年生、3年生の皆さん、進級おめでとうございます。こうして皆さんと一緒に新しい年度を迎えることができ、大変うれしく思います。
昨年度、皆さんは、体育大会や道中祭などの学校行事や、学年ごとの行事などで、すばらしい活躍を見せてくれました。そして、学校全体を笑顔と感動でつつんでくれました。これも、大きな行事の頑張りだけでなく、日々の小さな積み重ねを大切にして、努力をこつこつと地道に積み上げてきたおかげだと思います。ありがとうございます。今年も、だれもが安心して自分の力を発揮でき、みんなの笑顔と感動の中で一人一人が成長できる、そんな学校を目指して一緒にがんばりましょう。
2年生の皆さんは、中学校の中堅として、後輩を迎え、様々な活動を充実させる年が来ました。3年生の皆さんにとっては、義務教育9年間の最終の年となり、自分の進む道を決め、切り拓いていく1年になります。そして、この道後中学校の顔として1年生、2年生を引っ張っていくリーダーになります。
明日、149名の1年生を迎えますが、2、3年生の皆さんは、すばらしい先輩として、手本になってほしいと思います。そこで、皆さんに意識してほしいことをお話しします。それは校訓「英知・向上」についてです。まず英知とは「人間が人間らしく生きる上で大切なすぐれた知恵」のことですが、それは、いろいろなことを知っている、知識が豊富、というだけでは十分ではありません。皆さんが、これから自分の人生を切り拓いていくためには、知識も大事ですが、自分の頭で考え、判断することが大切になってきます。そしてそれを行動に移していくことで、自分の夢や目標に近づいていけると思います。自分で考え、判断し行動する中で、失敗することも当然ありますが、失敗を恐れてはいけません。言われたことしかしなければ失敗はないかもしれませんが、成長もしないと思います。自分の頭で考え、行動すること、これが未来を切り拓く英知と考えてもよいのではないでしょうか。
そして「向上」を考えたとき、それは夢や希望に向かって一歩一歩前に進むことだと捉えています。たとえゆっくりでもよいので、あせらず、ていねいに進んでほしいと思います。進むスピードは人それぞれで、他の人と比較する必要はないと思いますが、自分だけが前進したのでよい、と考えると、そこはさみしい気がします。ですので、向上するのであれば、みんなで向上する、学級、学年、学校全体で向上するということ、そして、みんなで前に進むために何を行なうか、考えて行動してほしいと思います。自分のためだけでなく、みんなのために、です。
ぜひ、私たちの学校の校訓である「英知・向上」をこの1年で、どのように実現していくか、目標を決めて、この1年をスタートさせてください。 さあ、皆さん、明日1年生を迎えて、3学年がそろいます。先生方も含めて、道後中が一つのチームとして、笑顔と感動あふれる1年にしていきましょう。以上で、第一学期始業式の式辞を終わります。