3学期始業式式辞

2024年1月9日 09時13分

 おはようございます。みなさんは令和6年の良いスタートがきれたでしょうか。

 正岡子規の句に「一年は正月に、一生は今に在り」という句があります。一生は今に在り。穏やかなお正月を迎えるはずが、能登半島で大地震が起こり、多くの方が被災されました。亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げるとともに、被災された方にお見舞いを申し上げ、一刻も早い復興・復旧を願うばかりです。

 ここで、亡くなられた方のご冥福をお祈りし、黙とうをささげたいと思います。

(黙祷)

 今後、私たちに何ができるのかをみんなで考えてみてください。2学期の始業式にも防災の話をしましたが、いつどこで自然災害が発生するかは誰にも予想できません。命を守るため、今後も防災教育にしっかりと取り組んでほしいと思います。

 さて、年末に行われた「松山市いじめゼロミーティング」で、本校のいじめゼロへの活動が優秀賞に選ばれました。これが受賞の盾です。生徒会を中心としたみなさんの活動が評価されたということであり、たいへんすばらしいと思います。本校の取組内容の紹介発表で「道後中学校では言葉を大切にしています」と述べてくれました。言葉を大切にするというのは非常にすばらしいことです。では、実際にはどうでしょう。いやな言葉を言ったり、また聞いたりしたことはありませんか。誰かの陰口を言ったり、また、それを聞いて伝えたりしたことはありませんか。良かれと思って伝えている人がいるかもしれません。陰口を伝えることも、いじめの要因の一つです。正しいことは、陰口を聞いたときに諫めることができることです。

 令和6年のスタートにあたり、今回の地震を教訓にして命を大切にすること、また、いじめはもとより、いやな言葉でつらい思いをする人が出ないことなど、すべての生徒が言葉を大切にし、「笑顔」でいられる学校であることを願います。

 2学期の終業式で、「新たな年を迎えるにあたり、自分の夢に向かって何をすべきか、具体的な目標をもってほしい」という話をしました。目標は見つかりましたか。令和6年をどのような年にするのかは、みなさん自身の在り方一つです。3学期はそれぞれの目標実現に向けて努力してほしいと思います。

 新しい年が、輝かしい年になることを祈って、3学期の式辞とします。